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【 やっとこさ 】

終わりました。展示会。
忙しいのに来てくれた皆さん。
遠いとこ、本当にありがとうございました。
いろんな人といろんな話ができて楽しかったです。

「いや、人生ってさ...」とか

「空を見上げる男は寂しがり屋なんだってよ...」とか

「ところ天の原産地はさ...」とか

「生ビールの季節だねぇ...」とか

「最近はビンテージスニーカーの値段が落ち着いてて嬉しいですね...」とか

「オレは直線が描きたいんじゃなくって、直線ぽい線が描きたいだけなんだよ...」とか

「結局はオレのほうがお洒落だな...」とか


まあ、いろんな角度からのご指導ご鞭撻をいただきありがとうございます。

さて、本題にまいりましょう...

僕は普段からモノをつくっています。
だから、大抵はモノのことを考えながら生活しています。

今の時代、自分のアイデアを形にすることは情報とツールを駆使して
それと(月並みな表現ですが)情熱があれば
決して難しいことではありません。

でもですね...

それをうまく伝えることはとても難しい...

本当に難しいのです。
(実際いま僕は文章というツールを使って伝えているのですが
どのように皆さんに伝わっているのかは、わかりません)

モノをつくる衝動や瞬発力、集中はもちろん重要ですが
今はそれ以上に大切なことは
伝えていくエネルギーなのだと思います。
(もしくは伝わるからエネルギーと呼ぶのかもしれないですね)

これだけ増えていく情報のなかで
自分たちのやっていることを、正しく伝えるということは
これから先も、きっと容易いことではないと思います。

そこで僕は
視覚(茶雰の洋服たち)
聴覚(好きな音と会話)
嗅覚(お花のにほい)
味覚(お隣の力を借りてます)
触覚(洋服の素材の肌触りと陶器の手触り)

と、全ての感覚をまとめて伝えられる場をつくってみました。
いわゆるお店ってやつです。
やってみて気が付いたのですが、そこは景色とも言い換えられます。
その景色にヒトが溶け込み、また他のヒトが入って来て
また別の景色の計画を楽しそうに話しています。

まじめに話したり、感心したり
緊張したり、ふざけたり
照れたり、じゃれあったり
叱ったり、叱られたり
笑ったり、酔っぱらったり

そこには僕がイメージしきれない不思議なリズムがあります。
そのときに我ながら「オレも捨てもんじゃないなあ...」と思います。
そうして全国で自分たちなりの景色のイメージを持っているヒト達と
やっとこさ対等に話ができ、リズムを共有できるようになったのでした。

つづく

本間良二
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